賃貸物件を借りるのに職業なんて関係ない。と思っていても、実際はどうなのでしょうか?
水商売の方が賃貸物件を借りるとしたら、どうなのかというところを細かく見ていきます。
水商売をしていると賃貸物件を借りづらい?その理由とは
実は職業欄に水商売と書くと、賃貸物件の審査で落ちてしまうことがあります。実際、SNSなどでも、水商売をしているということが分かったとたんに契約破棄されたということもあるそうです。
ですがどうして、「水商売」をしていると、賃貸物件を借りづらいのでしょうか?
いくつか理由があるようです。
一番大きな問題としては、生活時間が違うということ。
水商売をしていると、どうしても昼夜逆転するような生活をすることになりますし、深夜や早朝に帰ってくることもあります。それが、近所での騒音トラブルのもとになると考えている大家さんも多く、水商売の方はお断りしているというところも多いのです。
また水商売をしている方は、どうしても給料が不安定になります。例えば、毎月20万円の給料がある人と、先月は20万、今月は10万、翌月は50万という人であれば、もし給料が低い時が続いて家賃が払えなくなることもあるのではという不安要素があります。
賃貸を貸す側も、なるべく不安要素がない人に貸したいと思っているため、水商売をしているというだけで借りづらくなっているのでしょう。
水商売をしている人が入居審査に通るためのポイント
水商売をしているからといって、すべての物件で断られるということはもちろんありません。水商売をしていても、簡単には入れる物件というものも存在しています。そのためのポイントをいくつか紹介します。
1つ目「水商売歓迎」「夜職歓迎」と書かれた賃貸物件を探す
物件の中には、「水商売歓迎」「夜職歓迎」と書かれたものもあります。貸主が元から水商売をしている人を歓迎しているのであれば、入居審査で落ちにくいと言えるでしょう。
2つ目「繁華街に近い場所」の賃貸物件を探す
繁華街に近い物件であれば、元々飲食店勤めの人を含めた水商売をしている人が借りることを前提としていたり、遅い時間でも賑やかだったりするので入居審査があっても受かる可能性は高いでしょう。
3つ目「水商売以外の仕事」をして賃貸物件を探す
これは可能な場合と、不可能な場合もありますが、水商売だけではなく昼間も働く場所を見つけてから、賃貸物件を探すのも1つの手です。入居審査をする時に、している仕事の全てを話す必要はないので、昼間の勤め先だけを伝えておき、夜は水商売をする。これであれば、入居審査に落ちることはないでしょう。
4つ目「外国人オーナー」の賃貸物件を探す
外国人オーナーの場合、職業が水商売であったとしても、収入が高いということを証明できれば問題ないとしている人もいます。その割合は、日本人オーナーより高い可能性があり、あえて外国人オーナーが所有する賃貸物件を探すというのも1つの手でしょう。
5つ目「同僚が住んでいる」賃貸物件を探す
水商売をしている同僚が住んでいる賃貸であれば、水商売をしていても借りられるということがすでに証明されているということです。同僚に入居審査の時に、どうしていたのかということも聞けますし、アドバイスをもらって入居審査を受ければ通る確率も上がるでしょう。
この5つのポイントを頭に入れておけば、入居審査で落ちる可能性も下がるはずですよ。
水商売をしている人の賃貸物件を探すコツ
では実際に賃貸物件を探すコツについても話していきましょう。
探すコツはポイントでお伝えしたところにとも似てくるのですが、不動産会社の中には水商売専門の物件を扱っているところもあります。そういったところを探せば、間違いなく入居できる物件を教えてくれるでしょう。
ただ、水商売専門の不動産屋にも色々あり、条件面だけで不動産屋を簡単に決めてしまわないようにするのが重要です。水商売をしているということもあり、家を借りる時に保証人が立てられず、保証人不要と書かれている不動産屋を選びがちですが、それよりも口コミや同僚が利用していた不動産会社を教えてもらい、そこで相談する方がいいでしょう。
その他、職場の近くの不動産会社もおすすめです。
職場の近くにある不動産会社であれば、おそらく水商売をしている人からの相談も何度も受けているはずですし、職場から近いので行きやすいというメリットがあります。よほど口コミなどで酷いことが書かれていないのであれば、一度相談をしてみるのもいいのではないでしょうか。
あとは、もし可能であれば賃貸契約の際の連帯保証人を立てることです。親兄弟、親族にお願いができるのであれば、お願いをして連帯保証人になってもらいましょう。そうすることで、水商売OKと書かれていない賃貸物件でも借りられる可能性は高くなります。また、自分名義ではなく、親名義で賃貸物件を契約することもできます。親が水商売に関して理解のある人なのであれば、支払いは自分でするからと言ってお願いをするのも1つの手と言えるでしょう。
また、入居審査の緩い物件を選ぶという選択肢もありますが、これはあまりお勧めはできません。入居審査が緩いということは、自分が入居する分には良いのですが、他の入居者も審査の緩い状態で入ってきているため、もしかするとあまりいい状態で入居できない可能性もはらんでいるからです。もちろん、中には審査が緩いだけで、何のトラブルもなく暮らせる物件もあると思いますが、その見極めが難しいともいえます。
水商売の人が賃貸物件の契約する際に不動産屋が見ている重要ポイントと注意すること
賃貸物件はまず、インターネットで探しましょう。水商売を専門にしている不動産会社でも、ネットで物件公開はしています。いくつかいい物件があるところを見つけたら、実際に不動産会社に足を運んでみましょう。
この時に注意してほしいのが、見た目です。
自分は契約する側だから身なりは、特に気にしなくていいと思っていませんか?
その考えは甘いと言えます。
不動産会社は確かに契約が取れたほうがいいので、どんな身なりの人であっても契約をしたいと思うかもしれませんが、契約までの期間や契約後にトラブルが起こると面倒なため、お客の身なりもチェックしています。
普段は派手な服装をしていたり、髪型も盛ったヘアスタイルにしていたとしても、常識の範囲内に収まるような身なりを心がけましょう。もちろん、就活をしている人のように、スーツを着ていく必要はありませんが、ちゃんとした格好を心がけている方が、不動産会社も「この人であれば契約をしても大丈夫」だと思ってもらえるはずです。
契約の際の注意はもう一つあります。それはアリバイ会社を使わないことです。 アリバイ会社というのは、給料明細や源泉徴収票などの偽物を作ったり、不動産会社が確認のために電話をする場所もアリバイ会社というようなことをサービスとして行っています。アリバイ会社を使うことで、水商売で働いているということを伏せて契約をすることは可能になりますが、違法行為のため、バレてしまった時には契約解除、強制退去ということもありますので、絶対に使わないようにしましょう。こういった会社を使わなくても、賃貸契約ができる物件は必ずありますので、地道に探すことをお勧めします。
水商売は賃貸物件を借りづらい? 上手なお部屋探しのポイントと審査の重点箇所を紹介のまとめ
水商売をしているというだけで、なかなか賃貸物件を見つけられないという方もいますが、今回お伝えしたようなポイントを押さえて頂ければ、きっとすぐにでもいい賃貸物件と出会い契約ができるはずです。
そして不動産会社に行く時や電話で話をする時は、面接を受けていると思っていた方が、丁寧な態度を取ることができるのでいいかもしれません。
とにかくまずは、どんな物件があるのかをネットで探してみて下さいね。