水商売をしていると、賃貸物件の入居審査に通過しづらいのではないかと思っていませんか？
ですが実際、そういう場合もあります。それはなぜなのでしょうか。順を追ってご紹介していきます。
水商売は収入が不安定のように見えるため
水商売をしている人は、どうしても収入が不安定だと思われて敬遠されやすいところがあります。
毎月の給料が一定ではなく歩合制なので、払える時は払えても払えない時には延滞するのではないか、と思われています。
大家さん側からしてみると、延滞をする可能性がある人は避けたいというのが本音です。
また貯金があったとしても、家賃を延滞する時には貯金も使い果たしているかもしれないと思われているため、収入面で安定しているというところを見せる必要が出てきます。
大家側が近隣トラブルを避けたいため
大家は、マンションやアパート内、近隣住民とのトラブルは何としても避けたいと思っています。
ですが水商売をしていると、昼間に働いている人とは毎日のスケジュールが違うため、夜に行動をされると、それが騒音トラブルになる可能性があります。
玄関先で大声で話をしないというふうに気をつけるだけでは、騒音トラブルは回避できません。
夜中に玄関の開く音が聞こえたり、お風呂に入る音が聞こえたり、トイレを使った音が聞こえたりという、生活をしていれば必ず出る音に反応する人がいるからです。
では水商売をしていると物件を借りることはできないのでしょうか。そんなことはありません。水商売をしていても借りられる物件はあります。次の項目からご紹介していきます。
水商売をしている人が賃貸を探す方法
水商売をしている人が賃貸物件を探す方法は大きく分けると２つあります。
1.水商売歓迎の物件を探す
賃貸物件の中には、様々な条件を書いている項目があります。その中には、「水商売歓迎」と書かれている物件も存在しています。そういった物件であれば、水商売をしているからという理由だけで、入居審査を通さないということはしません。
ただし、「水商売歓迎」と書かれている物件は、実際に水商売をしている人からすると人気の高い物件になっていることが多いので、すぐに入居者が決まってしまうこともあるため、見つけたら早い段階で入居の検討をした方が良いでしょう。
2.繁華街エリアで探す
物件の備考欄に「水商売歓迎」と書かれていなかったとしても、繁華街エリアにある物件は、水商売の仕事をしているというだけで、入居審査を通過させないということはしない可能性が非常に高いものです。
繁華街エリアの賃貸に住む人は、水商売の人もいれば、飲食業界に勤めている人もいれば、繁華街で働いている人が多いためです。
そうすると、水商売をしている人のように、昼夜逆転の生活をしている人も多く、夜中に帰ってきたとしても、それをうるさいと言ってクレームをつける人がいません。
そういう意味で、繁華街エリアの賃貸はお勧めです。
では、都内の繁華街エリアといえばどこになるのかと言うと、
- 新宿
- 池袋
- 五反田
- 渋谷
といった、人もお店も多い場所です。
あとは、都内ではありませんが、横浜も繁華街エリアとして人気のあるエリアです。
繁華街エリアの物件は、やや賃料が高いというイメージがあるかもしれませんが、ぜひ検討をしてみて下さい。
入居審査を通過しやすくする方法
次に入居審査を通過しやすくする方法を、今回は４つご紹介します。
1.職業を隠さずに不動産屋に相談する
以外に思われるかもしれませんが、職業を隠さずに不動産屋に相談をするのが、実は一番賃貸物件を探すのにはいい方法です。
自分で探すよりは、不動産屋に相談をした方が早く賃貸物件は見つかります。
不動産屋側も、水商売の方をお客さんにすることは多くありますし、だったらこの物件がお勧めというものを初めから知っているからです。
賃貸物件を探すなら、プロに相談するのが一番というわけです。
2.昼に仕事を始める
次に、昼の仕事を始めるというのも一つの手段です。
入居審査を行うときに、何の仕事をしているのかを聞かれますが、している仕事内容すべてを伝える必要はありません。
そのため、給料の金額が低かったとしても、昼の仕事をし始めれば、昼の仕事をしている会社のことだけを不動産会社に伝えればOKということです。
昼間に仕事をしていることが嘘でなければ、不動産会社は言われた会社だけ入居審査の一環として調べます。
入居希望者が他にも仕事をしているかどうか、ということは特に調べたりしないので、水商売をしていることはバレないでしょう。
ただし、水商売を続けるのであれば、不動産屋や大家さんには気づかれないとしても、両隣の部屋に住んでいる人たちや、近隣の人たちにはいずれバレることになります。
その時に、近隣の人たちが騒音を問題にしてクレームを入れられてしまう可能性もあることだけは、覚えておかないといけないことです。
3.親族に代理契約を依頼する
次に親族に代理契約を依頼するという手段もあります。
水商売を行うことでの騒音問題は解決しませんが、収入面の不安はなくなります。
不動産会社側も大家さん側も、代理契約の場合は、入居者ではなく代理契約者の入居審査を行います。
もし、入居者が滞納すれば代理契約者に対して支払いの請求ができるという安心がありますし、近隣からのクレームが来た場合も代理契約者に対してクレームを入れればいいので、安心できるという利点があるため、入居審査が通過しやすくなるという利点があります。
代理契約者には迷惑をかけることにはなりますが、理解してくれる親族がいるのであれば相談をするのも一つの方法です。
4.保証会社を兼任する不動産会社を利用する
最後に使えるのが、保証会社を兼任する不動産会社を利用するということです。
保証会社単体ではなく不動産会社と兼任している方が良い理由というのは、大家さんへの説得力の違いです。
大家さんと不動産会社は物件を通じてある程度の信頼関係ができています。
信頼関係のある不動産会社が、この入居者の保障を私たちがしていますと言うと、それは説得力のある言葉になるため、水商売をしていても入居審査が通過しやすくなるというわけです。
ただ、保証会社を兼任している不動産会社は、まだまだ少ないため、よく調べてから不動産会社を選びましょう。
入居審査のためとはいえアリバイ会社は利用しないこと
入居審査が通りづらいからと言って、アリバイ会社を利用する人もいるのですが、これは極力使わないようにしましょう。
アリバイ会社が行っていることは、基本的には詐欺行為です。
詐欺行為をしている会社に対して多額のお金を払い、後々に訴えられる危険性もある行為はリスクが高すぎます。
それなら、初めからすべてを不動産会社に話して相談に乗ってもらう方が、何倍も安全で理想的な家に住むことができるということを、忘れないようにしましょう。
水商売をやっている人が不動産賃貸物件の審査に通過しにくい理由のまとめ
水商売をしている人が不動産賃貸物件の審査に通過しにくい理由をお伝えしてきましたが、簡潔に言うと2点のみです。
収入面と生活時間が違うという、この2点がネックになっているので、どちらかを解消できる手段を見つけるか、双方とも受け入れてくれる物件を探すようにしましょう。
今回は、水商売の方が賃貸物件を探す方法もお伝えしたので、ぜひそれも参考にしてみて下さいね。